ごめんなさい

子ども

息子よ。すまぬ。

私の長男は、心に傷を負っているらしい。

息子の幼少期、夫の助けを得られず、ワンオペの育児。

一人でなんでもやってきた。

幼い息子と一緒にピアノができたらと思い、始めたピアノレッスン。

練習では、厳しく叩いてしまうこともあった。

ちゃんとやらせなきゃと思う心。

怒って叩いて、嫌だったと息子は言った。

息子が幼い頃、スーパーで走り回り、叩いてしまって机で顔をぶつけて今も瞼にその時の傷がついている。

息子から言わすと、

「お母さんから言われるのが嫌すぎて、大事なことが後回しになる」

と言われた。

あー、ごめんなさい。

色々心配で口を出していた。手も出していた。

息子にとって私は、害以外の何者でもなかった。

子どものためにと出かけても、自分の思い通りにならないと怒る。

そうかもしれない。

本当に、ごめんなさい。

息子のためにと思っていることでも、息子からしたら嫌だった。

私の一方的な

「やってあげなきゃ」

で、やって欲しくもないことをやり、気に入らないと怒り、本当にごめんなさい。

一つ言えることは、ちゃんとさせなきゃと頑張りすぎていたこと。

頑張るのは、私ではなく息子のペースに合わせないといけなかったんだと今になったら分かる。

本当に、ごめんなさい。

あー、久しぶりに落ち込む。

私は、思い上がっていたのか?

ちゃんとさせなきゃ、と息子に無理をさせていた。

困らないようにと無理させていた。

その結果が、今だ。

反省しよう。

どうしたらいいのか。

ただただ、息子を大切にしてきたと思っていたんだけど、違った。

息子からしたら、違った。

ごめんなさい。

どうすることもできない迷宮入りの迷路のようだ。

ごめんなさい。


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